自分の言ったことが相手に届かないことってありませんか?
どんなに相手のことを思ってアドバイスしても、どんなに正しい正論を言っても、適当に受け流され態度を改善しないとか。
とても良い事を言ったのに誰からも相手にされず悔しい思いをしていたら、別の人が同じことを言って大きな賛同を得てて理不尽を感じたこととか。
でもそれってアナタに人へ与える影響力が無いからなんです。
これからは『個の時代』と叫ばれ、ますますカリスマ性とパーソナルブランド(アナタ個人の価値)が重要となります。
今回はそうした影響力を持った人間になるための方法を、永松茂久氏の著書『影響力』から一緒に学んでいきましょう。
もくじ
1.影響力の方程式
影響力は3つの要素の掛け算で構成されています。メリット・権威・好感度の3つです。つまり「メリット×権威×好感度=影響力」となります。
まず一つ目の要素「メリット」は、あなたが発する言葉や情報が、相手にとって意味あるものと言うこと。
人間は自分に関することにしか興味を持ちません。健康意識の無い人に「この食品を食べると健康になれますよ!」と言ったところで、まず話を聞いてもらえませんよね笑
二つ目の「権威」も理解しやすいでしょう。社長のような偉い人・医者のような専門家の言葉を、人はかなり無条件で受け入れます。これは今まで積み上げて来たその人の実績が、そのまま信用に繋がるからです。
権威については別の本『影響力の武器』が詳しく扱ってますので、そちらを読んで権威の威力と恐ろしさを実感していただくのもオススメです。
最後の「好感度」も説明不要でしょう。嫌いな人から何か言われるより、好きな人から言われた言葉のほうが、すんなり心に入り込みますよね。
これら3つの要素の内、どれか一つの要素が欠けてるだけでも影響力は大きく落ちます。どれか一つの要素を高めるのではなく、バランスよく3つの要素を磨くようにしましょう。
2.強みを見つける方法
強みを持つことは多くの書籍で声高に叫ばれている事なので、今さら説明する必要もないだろう。なのでそこは割愛するとして、永松氏が強みを見つける方法として提唱しているのが「人からビックリされて、あなたがビックリしたこと」を見つけることだ。
心理学には「フォールス・コンセンサス」というのがあります。これは『自分が常識とか当たり前とか「みんなもそう思ってるに違いない!」と思っていることが、実はそうではない』という心理現象です。
そうした思い込みが人間にはあるから、自分が簡単だと思っていることでも他の人にとっては簡単じゃないことが必ずあります。
たとえばサヴァン症候群の人にとっては瞬間記憶なんて当たり前ですが、普通の人には一瞬で全てを覚えるなんて無理ですよね。つまりサヴァン症候群の人にとって記憶力は強みです。もちろんサヴァン症候群の人は「みんなも瞬間記憶出来て当たり前」だと思っているから、それが普通のことではないと驚かれた時に初めて気づくでしょうが。
ちなみに本書では登場しないが、手っ取り早く強みを見つける方法として『エニアグラム診断』というのがあります。気になる人は検索してみてください。
3.手っ取り早く成長するには
独学で成長するのは効率的じゃないし、あっという間に限界も来る。だから成長するには師匠を見つけ、師事することだ。とはいえ、いい師匠に教えてもらわねば意味がない。いい師匠の条件は以下の2つだ。
一つ目のポイントは現役で成果を出してる人であること。現役で活躍していなければどうしても勘は鈍ってくるし、自身が初心者だった時のことを思い出しにくい。必然、教えてもらう側とのギャップが出てくるからだ。
二つ目のポイントは厳しいことも指導してくれることだ。時には耳が痛いこともシッカリ言ってもらわなければ、大きな成長は望めない。
さて、一応書いておくと松永氏は他に「価格設定があなたの理想であること」と「運のいい人であること」というポイントを挙げているが、ビジネスで成功するためにこれらポイントを挙げているので、ここでは取り扱わない。
終わりに
人に影響力を与えるためには、やはり自分が成長するしかない。
本書を読んで改めてそのことを痛感させられた。
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