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本を読むなら『コーネル式ノート術』を使った読書が最強です!

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「読んだ本の内容を完璧に覚えられたらいいのにな……」

そんな風に考えたことないですか?
まあ完璧に覚えるとなったら写真のように記憶できる『完全記憶能力』を持ってないと無理ですが、読んだ本の内容を圧倒的に覚えられる方法ならあります。
それがコーネル式ノート術を使った読書方法です!

実は読んだ内容をどれだけ覚えられるかは、本を読む前の事前準備にかかっています。
というわけで今回は『コーネル式ノート術を使った最強の読書術』について解説しますね!

コーネル式ノート術とは?

コーネル式ノート術はもともとコーネル大学の学生向けに開発されたノートの取り方で、今ではアメリカの有名大学や研究機関でもっとも多く使われてる方法だそうです。

特徴はノートの1ページを3分割して、それぞれの領域を使い分けること。
実際の使用感は以下の通りになります。

見てわかる通り、領域ごとに書くことが決まっているので
重要な部分を綺麗に纏めやすく、振り返りもしやすいです。

思考を整理するのにこれ以上いい方法はないでしょう。
動画でも言ってるように議事録なんかもコーネル式ノート術が使いやすいです。

読書でコーネル式ノート術を使う

さて本題の『読書でコーネル式ノート術を使っていく方法』について解説していきます。

流し読みして気になる部分を洗い出す

まず読みたい本を決めたらパラパラっと中身を流し読みします。
だいたいの実用書では章ごとに内容が区切られてるので、読みたいなと思う章が見つかれば、次はその章をもう少しだけ1ページづつ読み込んでいきます。といっても1ページ辺り2~3秒で十分です。

そうやってパッと見るだけでも、気になったり知らなそうな単語が目に飛び込んでくるはずです。
その単語をキューエリアと呼ばれる部分に書き写します。

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画像のBのスペースですね。
また、この章を読めば解決しそうな読書前の疑問や注目ポイントがあればそれもスペースBに書き留めておきましょう。

こうすることによって事前に読み込みたい内容を明確化することができます。
すると「カラーバス効果」という心理効果が働いて、いざしっかり読書を始めたときに「あっ、これ私が知りたかったポイントだ!」と気づきやすくなり、記憶の定着も促します。

脳はアハ体験が大好きです。
熟読する前にどれだけスペースBを埋められたかはアハ体験の回数に直結しますので、読み込みたいと思ってる本ほどこのスペースを埋めるのが重要だと覚えておきましょう。

理解した部分をノートエリアに書き込む

さて、本を読む前の下準備が出来たところで実際に本を熟読していきましょう。
すると先ほどスペースBでメモしておいた単語や内容の答えが出てくると思います。
それをAのスペースに書き込んでいきます。

ここでポイントとなるのは本の内容を丸写ししないこと!
本の内容をそのまま写すのではまったくもって意味がありません。それなら説明が書いてあるページ数を記入しておくだけでいいでしょう。

重要なのは本を見ないで自分の頭を使い、自分の言葉にして説明することです。
これをすることによってフワフワっと理解した気持ちになっていた概念が、しっかりと自分の中で理解した概念へと変わります。
これを怠ると後で誰かに説明しようとしても「なんとなくあんな感じなんだけど言葉にできない……」という事態に陥ります。そうならないためにも必ず自分の言葉で言い直しましょう。

読んでて浮かんだ疑問をスペースCに書く

さて、本を読み進めていくと「これってどういうこと(意味)なんだろう?」とか「こういうことなのかな?」と疑問が浮かんでくることがあると思います。
とくに初めて読むジャンルの本なんかには多いですね。

そういう時はノート下部のスペースCに疑問や理解できなかった単語を書き留めます。
なぜそのようなことをするのか? 理由は3つあります。

1つ目はスペースBと同様、疑問に思ったことを明確にしておくためです。
だいたいは本書を読み進めれば疑問が解決するはずです。

2つ目が本を読み終わってから理解力を計るクイズになるからです。
読み終わってからノートに書かれた自分の疑問に答えることによって、自分がしっかり本書の内容を理解できてるかをチェックするのと同時に記憶の定着を促します。

3つめが疑問を放置しないため
ものによっては本書の中に疑問に対する答えが載ってないケースもあります。
そうした時に、解決されなかった疑問を放置して忘れるのは学習機会を失う非常に勿体ない行為です。そんな状況にならないよう疑問はしっかり書き留めておく必要があります。

以上がスペースCに疑問を書いておく理由です。
読む前に大切なスペースB、読んだ後に大切なスペースCと覚えておきましょう。

 

学校の勉強でもコーネル式ノート術は有効

もちろんコーネル式ノート術は学校の授業でも有効です。
というか当初はコーネル大学の学生向けに開発された方法なんですから、学校の授業で使えるのも当然ですね笑

授業の場合も、その日出る範囲の教科書をざっと確認し、キーワードになりそうな部分をあらかじめスペースBに書いておくといいでしょう。
そして教師が話した内容を理解し、隙を見て頭でまとめた内容をノートに書きましょう。
というと「必要な情報が抜けたり、正確な情報が書けないかも!?」と心配になる人もいるでしょうが、大切な部分は絶対に教科書にも書かれているんで安心してください。

逆にあらかじめキーワードになりそうな部分をチェックしてないと脳のアンテナが立たず、記憶の定着が芳しくありません。
これは自分から積極的に情報を集めに行く能動的学習になるか受け身で情報を与えられる受動的学習になるかの大きな分岐点です。

受け身学習の記憶の定着率は5~10%なのに対し、能動的学習は50~80%にもなります。
同じ授業を受けてもこれだけの差が出るのですから事前準備は必ずしておきましょう。

どのタイミングでノートを取る?

さきほど私は『隙を見て頭でまとめた内容をノートに書きましょう』と言いました。
とはいっても「隙を見てって一体いつだよ!?」と思った方もいるかと思います。
そんな方はこちらの動画をご覧ください。

1:20から頭のいい人がどんな風にノートを取ってるか中田さんが教えてくれます。
この動画で言うように、頭のいい人はノートを取るまでに

理解→整理→アウトプット

のプロセスを踏みます。
頭の悪い人のように、話を聞きながらノートを取ったりしません。
ここが重要で、頭のいい人は頭の中で情報の整理が出来たらババッと書き出してしまいます。

最初は少し難しいかもしれませんが、練習すれば出来るようになるはずです。
板書を丸写しするノートの取り方からは今日で卒業しましょう。

終わりに

というわけで最強・万能な『コーネル式ノート術を使った読書術』の紹介でした。
今回の読書術を使えば必ず本の内容定着率がアップするので是非やってみてください。

とはいえ、すべての本で実践するのは大変なので、実践する本は吟味することをオススメします。
私の場合ですと『影響力の武器』や『マネジャーの最も大切な仕事』、『スタンフォードの自分を変える教室』それからアダム・グラントの『GIVE & TAKE』『ORIGINALS』と言った名著で実践しましたね。

そして本日オススメの一冊はこちら。
今回のコーネル式ノート術だけでなく、そもそもの『読書の質』を上げる科学的な手法が多数紹介されており、また読書中毒者のDaiGo氏がいい本もダメな本も、どういったスタンスで向き合えばいいかを解説してる非常にタメになる一冊です。

今後人生の中で1冊でも本を読む機会があるというなら、絶対に読んでおくのをオススメします。
当然のことながら、この一冊に紹介されてる一部はツイッターと言ったSNSやブログ記事を読む場合にも転用できますからね。今後「読書なんて絶対しないぞ!」という人ですら読む価値はあると個人的には思ってますよ?笑

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それでは今回はこの辺で。
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一部参考

アメリカの名門大学発! コーネル式ノート術をやってみたら驚くほど勉強が捗った話。 - STUDY HACKER
[コーネル式ノート術] 考えをまとめるノートの取り方 - YouTube
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