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【感想・レビュー】スタンフォードの自分を変える教室【ケリー・マクゴニガル】

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今回は心理学者でありながら、名門スタンフォード大学で教鞭も取っているケリーマクゴニガルさん著書『スタンフォードの自分を変える教室 』の読書感想・レビューになります。
本書の一部要約は『超簡単に意志力を上げる科学的なテクニックとは?』からどうぞ。

もくじ

どのような本か?

タイトルにもあるように、本書は「自分を変えるためにどうすればいいか?」という事を、科学的根拠を持って徹底的に教えてくれる本となっている。

なぜ誘惑に負けるのか?
どうすれば誘惑に負けなくなるのか?
誘惑に負けるとどんな精神状態になるのか?

本書ではこれらすべての疑問に答えを出し、そのうえでどのような対策をすればいいのかを知ることが出来る。

ダイエットが続かないとか、勉強できないとか、禁煙できないとか、そうした経験は多くの人にあると思う。しかし、本書はこれを当然のことだと語っているのだ。
なぜなら、そうなるように脳が作られているからだ。
そうした誤解も一緒に解いていく内容になっている。

どんなところが面白いのか?

私はこの本に出逢うまで、自分の意志が弱いから誘惑に負けるのだと思っていた
たぶん、多くの人が未だにそう思っていると思う。

しかしそれが盛大な勘違いであることは、この本を読めば一目瞭然だ。
そうした誤解が溶けてスッキリする瞬間が最高に気持ちいい。そこが一つの面白ポイントだ。

また、この本で取り上げられてる研究の数々も面白ポイントの一つである。
たとえば本書ではこんな研究が登場する。

 

・猿とハーバード大学生の我慢比べ
・電気ショックを与えてほしがるラットと人間
・タバコの箱に健康被害を書いたらタバコの売り上げが伸びた

どれも「何それ?」って内容ではないだろうか?
しかし、ハーバード大学生と猿の我慢比べでどっちが勝ったか気になるだろう。
こうした研究の詳細を聞かされると「へぇー、そうなのか!」と読んでて楽しい気分になった。

どんな人にオススメか?

今の自分を変えたいと思っている人たちにオススメだ。たとえば

・ダイエットが続かない
・勉強しなくちゃとわかってるのになかなか手に付けられない
・ついつい怠けてしまう習慣を治したい
・新しく良い習慣を作りたい
・三日坊主と言うのは自分のための言葉だと思っている

こんな風に思ってる人たちは読む価値があるだろう。

そしてこの本の最も素晴らしい点は、「いまこの事について考えてみてください」という具体的なアドバイスをしてくれることだ。
各章には「マイクロスコープ」というページがあり、ここで読者に問いかけがなされる。
これに答えていくだけで、自分の意志力を高める事ができるのだ。

個人的総評

世界的ベストセラーなだけあり、文句なく名著と呼べる本だと思った。
正直なところ、この本一冊だけあれば「意志力に関する他の全ての本を買わなくてもいいんじゃないか?」と思わせるほど、意志力については完璧に網羅されている。
自分を変えたいと思ってる人には是非読んでもらいたい一冊だ。

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

 

購入は上記リンクからどうぞ。
個人的には、この本は定期的に読み直すことをオススメします。

それでは今回はこの辺で。
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