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本の内容は忘れてOK!? 東大クイズ王の読書法がストイックすぎて、もはや最強の勉強法な件……

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東大生ってどうしてあんな頭が良いんだろ?」とか「どんな勉強してんだろ?」って思ったことありませんか?
私も学生の頃は「きっと東大生は生まれつき頭が良いんだろうなー」と漠然と思ってたし羨んでました。けど、今なら断言できます。
彼らもシッカリ努力しています。ただ、ちょっぴり効率のいい方法で……

今回はそんなちょっぴり効率のいい方法を、東大クイズ王の水上颯さん著書『東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣 』からご紹介。
私が最近読んだ本の中ではトップクラスに良い本で、読んでここまで興奮したのはケリーマクゴニガル氏著書の『スタンフォードの自分を変える教室 』以来だと思います。それでは行きましょう!

 もくじ

 1.原典を読む

分かりやすく要約された解説書よりも、難しいのは承知で原典を読むことを水上氏はオススメしている。たとえば『10分でわかる〇〇』とか『マンガでわかる〇〇』ではなく、解説の元となった本を読むということだ。
その理由として、難しい本は理解するために自分の頭を使って「どういうことか?」を考えなければならないからだ。これによって普段から頭を鍛えるトレーニングになる。優しい解説本は原典を読んだ後で、自分の間違い探しや理解できなかった部分の補強として使おうとのことだ。

ちなみに、こうした自分の頭で考えて行う勉強法を能動的学習といい、ただ文字を追って読むだけの受動的学習と比べて記憶の定着率も格段に上がる。このことは2013年に行われたケント州立大学の研究によっても証明されている。

2.本の内容は忘れてもいい

読んだ内容を忘れたら読んだ意味がないと思いがちだが、水上氏は本の内容は忘れてもいいと考えている。
前述したように、難しい本を読んで考える力を養うことが出来たなら、読んだ意味は確実にある。それに考え方は知識と違って忘れることはないし、考える力はあらゆる場面において役立つ。一つ知識を忘れたくらいではお釣りが来るのだ。

また、こうした理由からも水上氏は「再読」よりも「新しい本を読む」ほうが価値があるのではないか?とも考えているようだ。
これについては賛否両論あるだろうし、すべての本が再読する意味がないと述べてる訳ではないのでその辺は注意してほしい。水上氏も古典作品なんかは再読すると書いている。

3.暗記問題はステップごとに

理解と一口に言っても、そこには理解の深さという尺度がある。完全に理解するとは「誰かに説明できる」まで知識を掘り下げることだ。

さて、暗記には段階がある。最初のステップは短答問題に答えられることだ。四択問題の中から正しい選択肢を選ぶなどはココに当たる。
次に記述問題に答えられること。全体像を大まか理解できてないと記述問題には答えられない。
最後が「誰かに説明できる」ことだ。ここまで来て初めて完全に理解できたと言える。

水上氏の面白いところは、この暗記の段階を利用し、モチベーションを保とうと言っていることだ。四択問題から記述問題に答えられるようになったら、自分が成長したことを実感できるだろう。
このように、答えられるようになった問題形式から自分の進歩を確認することで、学習のモチベーションを保とうと言うのだ。

ちなみに、こうした「前に進んでる感」がモチベーションにおいて重要なことは、スティーブン・クレイマーとテレサ・アマビールが12000の日誌分析から有効であることを証明している。
詳しくは『マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力』を参考にすると良いだろう。

4.疑問はその場で調べる

その場で調べず疑問を放置しておくと、疑問を抱いたことすら忘れてしまいます。
せっかく成長するチャンスなのに、それではもったいない。なので、疑問に思ったことはその場で調べよう。どうしても難しい場合はメモを取る。

ちなみに、好奇心が記憶の定着を促すことは脳神経的に明らかになっています。
そして好奇心が最も高い状態は、それに興味を持った時点です。つまりその場で調べることは記憶の定着的にも最適ということです。

5.時間の使い方を2パターン用意しておく

昨今はスマホで時間を「潰す」人も多いですが、隙間時間は勉強のチャンスです。水上氏は2つの状況に応じて、できる事を分けておくことを推奨しています。その状況とは、隙間時間が「長い」か「短い」かです。

長い隙間時間には読書を水上氏はオススメしていますが、他に纏まった時間がないと出来ない事があれば、そちらをするのも構わないでしょう。
短い隙間時間には英単語を覚えたりクイズを解いたり、短時間で完結するものを行いましょう。

6.一人の時間と人付き合いの時間の使い方

一人の時間は集中して「インプット」する時間に向いています。逆に、人付き合いの時間は「アウトプット」に向いています。
他の人と一緒にいれば、自分が覚えた知識を誰かに向けて話す機会が出来ます。これによって前述したように、理解を深めることができるのです。
そのために、水上氏は雑学を気楽に話せるようなコミュニティーに入る事を推奨しています。

とはいえ、これだけではいささかハードルが高いように感じたので、いちおう他の案を私からも提案させていただきます。
最近読んだ本で面白かったんだけど……」とか「最近知って驚いたんだけど……」という切り口で話せば、誰とでも無理なく自然にアウトプットが出来るでしょう。ポイントとしては『こんな事知ったから、アナタとも共有したい!』という体で話すことです。
間違っても「俺はこんなこと知ってるけど、お前は知ってる?」という態度にならないよう気を付けましょう。

終わりに

というわけで、東大クイズ王の水上氏がやってる勉強習慣についてでした。
この他にも私が気になった点はまだまだあって、「口語では正確性よりもイメージしやすさ重視で話す」とか「東大生は教え合いしまくってるよー」という話には、思わず「ほぅ……」という感想を抱いた。

とはいえ、この本に書かれていることは凡人には真似できないような特別なことじゃなく、ちょっとした戦術レベルでの差異ばかりで、私たちが明日からでも実践できるものしかない。
なので「この本は多くの人に届けるべき名著だ!」という感想を私は抱いたので、ちょっとでも興味が持ったのなら是非読んでほしい。

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