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バズるコンテンツの条件とは? 天才ジェレミー・ハイマンズの教え

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『TwitterやFacebookなどで流行るコンテンツには条件がある』

そう指摘するのは、194ヵ国4800万人の会員を持つ世界最大級のコミュニティーサイト「アヴァーズ」の共同設立者ジェレミー・ハイマンズ氏だ。
ジェレミー氏はSNSでバズるコンテンツの条件と、この先の企業の在り方に関する論文を発表し、CNNの「世界を変えるトップ10アイディア」に選ばれている。

そんな訳で今回は、バズるコンテンツの条件について紹介していきます。
ブロガーやyoutuber、インフルエンサーなどは必見の内容だ。
参考は『NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ』より。

もくじ

1.ACEの法則

多くの人を巻き込む参加型コンテンツを作るには「ACEの法則」が必要だとジェレミー氏は言う。ACEはそれぞれの頭文字から取って繋げたものだ。

本書ではその解説でアイスバケツチャレンジを取り扱っているが、日本ではボトルキャップチャレンジのほうが流行った感覚がある(筆者の体感)ので、当ブログではボトルキャップチャレンジで話を進める。

ボトルキャップチャレンジとは?

ボトルキャップを手を使わずに開ける挑戦を「ボトルキャップチャレンジ」という。
以下が正統派なボトルキャップチャレンジだ。

これが日本でも大流行し、多くの一般人や芸能人を巻き込んだ。
もしかしたら読者の中にも挑戦した人がいるかもしれない。

Actionable

さて、ACEの法則に話を戻して考えよう。
Aはアクショナブル、つまり「行動しやすさ」だ。

ボトルキャップチャレンジは、ペットボトルと撮影機材さえあれば誰でもすぐ挑戦することができる。
これがバズるコンテンツ一つ目の条件だ。

Connect

ACEの法則二つ目のCはコネクテッド、つまり「繋がりやすさ」だ。

Twitterで言えばリツイート、Facebookで言えばシェアボタンというのがある。またハッシュタグを付ける事でも、多くの人に拡散することが可能だ。
これこそが、興味関心を持つ同士との繋がりやすさだ。

Extended

エクステンテッドとは「拡張性」という意味だ。
もう少しわかりやすい例で言うと「自由度」や「アレンジのしやすさ」と置き換えてもいい。

ボトルキャップチャレンジでは回し蹴り以外にも、変わった方法でキャップを開ける動画が散見される。
ここでは3つ紹介しよう。

コチラはプロになって5年の田渕亜希さん。
神業的コントロールが光る見事な動画だ。

 

コチラはネコのしっぽでキャップを開けている。まさかの人外チャレンジだ。
どことなく飼い主と似た表情に見えるのは気のせいか?

 

最後は名探偵コナンで人気の赤井秀一さん。
もはや三次元ですらない。

このように、制限なく自由で個性の発揮しやすいことが、バズるコンテンツ最後の特徴だ。

ACEの法則まとめ

・行動しやすい
・繋がりやすい
・自由度が高い

以上がACEの法則だ。
これをボトルキャップチャレンジに当てはめてみると

1.ペットボトルとスマホがあればすぐ実行でき
2.TwitterやFacebookはシェアしやすい環境が整ってて
3.明確なルールがなく個性を発揮しやすい

から流行ったことがわかる。

2.熱狂的なファンを作る

情報は横に広がる

マサチューセッツ工科大学のアレックス・ペントランド教授は『情報は横に広がる』と言う。
これはどういうことか?

愚痴や噂話を思い出してほしい。
それは友達や同僚など立場が同じ人からもたらされる事がほとんどではないだろうか?
これはつまり同じ立場や境遇の人たち内で情報が共有されるということだ。

では逆に、横ではなく縦にはどうだろう。
上司や先輩に業務の改善案を出したけど、話を握りつぶされた経験はないだろうか?
あるいは反対に、社会や学校で決まってるルールなのに「なんのためにこんなルールあるんだ?」と決まりを破ったことはないだろうか?
縦からもたらされる情報が、いかに深部まで伝わりにくいかがわかるだろう。

このように情報というのは縦よりも横に広がりやすい。
つまりこれから栄える広告方法は企業が打ち出すCMではなく、ユーザー間で行われる『クチコミ』ということだ。

そしてクチコミでもっとも大切な要素は、コアなファンが行ってくれる布教活動であり、ひいては熱狂的なファンの存在である。企業の今後の課題は『コアなファンの確保』となりそうだ。

イケア効果

2011年に発表された論文によると「自分で作ったものには本来以上の価値を見出す」ことが示されており、これを同論文では『イケア効果』と呼んでいる。
このイケア効果を使うことにより、熱狂的な参加者を作れる可能性が飛躍的に高まる。

さきの例で言えば、ボトルキャップチャレンジの参加者は他人のボトルキャップチャレンジの動画でも、積極的にリツイートシェアボタンを押してボトルキャップチャレンジを広めてくれる。
これはボトルキャップチャレンジに参加したことによって、ボトルキャップチャレンジに対する愛着心が芽生えるからだ。

3.企業やインフルエンサーのこれから

今までは企業がコンテンツを提供し、顧客は一方的にサービスを享受するだけだった。
ところが、これからの時代は顧客がサービスを拡大させる企業も増えてくるだろうと本書は予想している。
その例として挙げられてるのが子供向けおもちゃブロックを販売している「LEGO」だ。

LEGOの施策

現在、LEGOは定期的にユーザーたちを集め、自分たちがどんな作品を作り上げたかを公開する発表会を催してユーザー同士の交流を計っている。
またユーザーの投票を元に新商品の開発にも取り組んでいる。

YouTubeという非生産者

別の例で言えば「YouTube」もそうだろう。
YouTubeは動画を投稿するプラットフォームを提供しているだけで、動画はユーザーがアップロードしたものだ。
これは制作会社が作って動画を垂れ流すだけのテレビとは根本的に違う。
テレビは動画を視聴するだけだが、YouTubeでは視聴者が投稿者になることことが出来るからだ。

 

これらを振り返り、マネタイズ方法や集客方法が今後急速に変わる可能性はあるとジェレミー氏は言う。
実際にクラウドファンディングなどの新しい資金調達方法が出て来たのだから、既に変わりつつあると言ってもよいくらいだ。

そんな時代になって必要になってくるのが、自分たちにくっついて来るファンを多く獲得することだ。
その点で言えばAppleなんかは大成功を収めている。

終わりに

ACEの法則と、情報がどのように拡散される(つまりファンを獲得できる)のかを理解するのは、今後成功するための重要なファクター足りえる。
なぜならインターネットの登場で情報過多な時代が訪れたことにより、旧来のように消費者が企業の言いなりになるような受け身姿勢ではなくなったからだ。

NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ

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  • 作者: ジェレミー・ハイマンズ,ヘンリー・ティムズ,神崎朗子
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2018/12/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今回参考にしたのはコチラ。
読み始める前は「経済学に関する話かな?」と思っていたら「バズらせる方法論」みたいな本で笑ってしまったのは秘密だ。
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