今回は東大クイズ王の水上颯さん著書『東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣』の読書感想・レビュー記事になります。
一部要約については『本の内容は忘れてOK!? 東大クイズ王の読書法がストイックすぎて、もはや最強の勉強法な件……』からどうぞ。
もくじ
どんな本か?
まず著者の水上颯さんは日本最高峰の「東大医学部生」でありながら、クイズ番組「東大王」に出演する東大王チームのリーダーを務める生粋の知識人だ。
そんな日本の超エリートが、頭を良くするために『普段どのような生活を送ればいいか?』というのを5つのトピックに分けて解説した本になる。
第一章
第一章では、勉強などのモチベーションをどうやって保つかという内容と、現役高校生に向けたエール及びアドバイスが主だ。
模試などの全国的な試験を緊張せず楽しむためのアドバイスは、現在高校2~3年生にとってかなり有益なものだろう。
また、モチベーションの保ち方では近年の流行に添った基本的なことをわかりやすく解説しているので、あまり意志力に関する本を読んだことがない人にとっても参考になるはずだ。
第二章
続く第二章では水上流の読書方法&流儀を紹介している。
私にとってはここが一番目新しい発見があったパートなので、下記記事にて要約を行ってます。
はてなブックマークも結構ついた人気の記事です。
第三章
ここでは効率的な記憶方法について解説している。
当然のことながら、クイズは知識勝負だ。そんな知識勝負の世界で2014年に行われた全国高等学校クイズ選手権で優勝という実績は、この章の説得力をめちゃくちゃ上げている。
私は記憶術や効率的勉強法の本はとても興味ある分野なので、これまで多数の本を読んできた。
そんな私からしても「王道だな」と思わせる基本的テクニックが書かれているので、多くの人の参考になるだろう。
第四章
第四章は時間管理についてだ。
いかに無駄な時間を減らせるかという部分にフォーカスした話が書かれている。
要約記事にも書いたが、私はこの章の「一人の時間・みんなといる時間の使い方」が非常に面白いと思った。
みんなといる時間がアウトプットに向いてる時間だという認識を持つことで、今後ほかの人たちとどう付き合っていけばいいのかが見えてくる。
第五章
最後の第五章は「どうやって自分の話を聞いてもらうか?」という内容になっている。
これは「人に説明した方が記憶に残る」という観点から、水上くんが必要だと考え一章割いたのだと思われる。
また、話し方というオフラインの話だけでなく、SNSなどの自主的に発信できる場の使い方についても触れている。私にはここも非常に参考になった。
どんな人にオススメか?
現役高校生
内容としては非常に優しく、重要なところだけを完璧に抜き出したような本だ。
値段も定価1400円と常識的な値段設定となっている。
その点を考慮しても、高校生には絶対読んでいただきたい本だ。マジで1400円で人生変わるね!
ビジネス書初心者
また、高校生と同じとまではいかないが、ビジネス書初心者にも最初の本として非常にオススメだ!
なぜなら今のトレンドともいうべき内容が綺麗に纏まった本だからである。
専門的な内容に踏み込むのは、これを読んで事前知識を蓄えた後でいいだろう。
ただ一点、注意してほしい点として第二章の本の読み方で登場する「原典を読むべき」という部分は取り入れないほうがいい。
原典を読むべきという理屈は頭を良くするという観点から推奨されてることであって、知識を蓄えるという観点からは非常に不向きだからだ。そこのところをはき違えて「なるほど、難しい本から読めばいいんですね!」となると痛い目を見るだろう。
読書家には?
私は結構ビジネス書や自己啓発書なども読む。
そんな私からしても「結構拾い物があった」と思える本だった。それはちょこちょこ水上くんの発想力が豊かだからだろう。
なので、読書家の人でも買う価値はあると思う。
が、まずは私の要約記事を読んで「自分にも必要そうか?」を見極めてから判断すればいい。このレベルでも「あぁ、知ってる情報や発想だったわ」と言うのであれば必要ないだろう。
総評
かなり多くの人に読んでもらいたい名著だと私は思った。
とくに現役高校生には絶対読んでもらいたいですね!繰り返しになって恐縮ですが笑
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東大医学部生の考えが簡単に知れるなんて、いい時代になりましたねー。