「どうやったら上手く人付き合い出来るのか?」
と悩むことってありますよね。
実際、人間の悩みの8割は人間関係と言われています。
つまり正しい人付き合いの方法を学べば、今後抱えるだろう悩みの8割は解決するということ。
そんな訳で今回は、人に好かれる方法について解説します。
参考はレス・ギブリンさん著書の『人望が集まる人の考え方』より。
もくじ
よい人間関係とは?
よい人間関係についてギブリン氏は「自分が求めているものを手に入れるのと引き換えに、相手が求めているものを与えること」だと述べている。
つまり人間関係の大原則はギブ&テイクということだ。
ギブ&テイクの利点については
こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてほしい。
今回はさらに踏み込んで、アナタが明日からすぐギブできるものを解説していく。
自尊心を満たす
人間は誰しも自尊心を満たしたいと思っている。
だからこそ、自分のことを丁重に扱ってくれる人に対して全ての人間が弱い。
また、自尊心を満たす方法があれば簡単に心が動かされる。
本書で登場したエピソードを紹介しよう。
1732年、イギリスのオグルソープ将軍は国王ジョージ二世に対し、新世界(のちのアメリカ合衆国)に新しい植民地を建設する許可を得るために、ありとあらゆる正論を振りかざした。
ところが、国王はまったく興味を示さなかった。そこで将軍はやり方を変えることにした。将軍が次の謁見で「新世界での植民地の建設は、イギリスにとって非常に有意義な事です」と進言したところ、国王は「我が国は新世界にすでに12の植民地を持っているではないか」と反論した。
そこで将軍はすかさず「たしかにその通りですが、国王にちなんで命名された植民地はまだございません 」と言った。
国王は思わず身を乗り出した。そして「ジョージア」と命名された13番目の植民地へ建設の許可を与えただけでなく、必要な資金を快く提供した。
このような事が実際にあったのだ。
そして似たような事を、アナタも簡単に実践する方法が存在する。
感謝とピグマリオン効果
自尊心を満たすと言うことは、相手の存在を高める事と言い換えることができる。
そして最も手っ取り早く相手の存在を高める方法が期待と感謝だ。
「ありがとう! いつもキミのおかげで助かってるよ!」
こう言われて嫌な気分になる人はいません。
感謝を示すときのポイントは『相手の行動によって、自分がどう思っているか?』を具体的な言葉にすることです。ここを面倒がって省略すると、相手に気持ちが伝わらないので注意しましょう。
また、期待の言葉も同様です。
自分が『相手に何を期待しているのか?』をしっかり言葉にしましょう。
「難しいミッションかもしれないが、キミならこの課題をこなせると信じてるよ」
これは心理学でピグマリオン効果と呼ばれます。
相手を上手に操る黒い心理術として紹介されることが多いテクニックです。
基本的な理屈としては、注目される事で自分の価値が上がったと思わせる(自尊心を満たす)ことで、相手の心を動かしています。
ギブリン氏はこれら相手の自尊心を満たす言葉や行動を「隠れ資産」と呼び、この隠れ資産を気前よく与えることこそ、良好な人間関係を築く方法だと述べている。
相手をコントロールする方法
人間は相手の態度や行動に対して同じような反応をするという心理法則があります。
アナタが笑顔を向ければ相手も笑顔を見せるし、気難しい顔をすれば相手も気難しい顔を見せる。
私はコチラの記事で『自分の台本を作る』という利点について言及した。
詳しい説明は上記リンクから読んでもらうとして、要は自分から積極的に友好的な態度を示せば、相手も友好的な態度を示してくれるという事だ。まず実践していくべきはこの方法でしょう。
熱意の伝染
次に紹介するのが熱意の伝染だ。
人は相手の熱意に触れると、なんだか自分もやってみたくなるものです。
本書で登場したエピソードを紹介します。
「回転式糸巻きをお求めですか?」と年配の亭主が言った。
「まだ決めていません。回転式糸巻きはアマチュア向きですよね?」と私は言った。
店主は私の顔をマジマジと見て「お客さん、投げ釣りが好きじゃないんですか?」と尋ねた。
「いえ、やったことがないですから」と私が言った。
「投げ釣りが好きじゃないなんて人は、頭がどうかしてますよ。こんな面白いものに興味を示さないなんておかしいですからね」と店主は言った。店主があまりにもハッキリとモノを言うので驚いたが、投げ釣りに対する彼の熱意はぶしつけな話し方を打ち消すだけの力を持っていた。
店主は投げ釣りの魅力に取りつかれている様子だったので、私は彼の熱意にほだされた。 そこで微笑みながら「投げ釣りの道具一式をください」と言った。
このように熱意を持って力説されたら、案外コロッと人は流されてしまうものです。
使える場面は限られますが、これも非常に使いやすいので覚えておきましょう。
余談ですが、私は相手が「面白いよ!」と勧めてきたものに対して、必ず「どう面白いの?」と尋ねる様にしています。
理由としては「面白いという言葉だけでは何が面白いのか理解できない」ことと「好きな事を相手に喋らせると好感度が上がる」という二つの利点からです。自分は面白いものを知る機会を得て、相手は自分が好きな話題を話せて気分がよくなります。まさにwin-win。
相手の役割を明確にさせる
最後は難易度が高いが、実践できればかなり強力なテクニックです。
人間の基本的な習性として「求められるロールモデルを演じてしまう」というものがあります。
たとえば個別訪問のセールスマンが主婦に対して「お邪魔して申し訳ありません」とか「お時間は取らせませんので」と会話を始めれば、その主婦は『時間を取られ迷惑がってる人』という役割を演じてしまいます。
同様に、上司に対してミスの報告をするとき「申し訳ありません」と言う言葉から始めれば上司は『部下に対して叱る人』という役割を演じます。
大切なのはアナタの第一声・態度です。
これを見て、相手はアナタに対してどのような反応をすればよいかを決定します。
ギブリン氏はどのような話し合いであれ
・自分は何を求めているか?
・この話し合いがどんな展開になる事を望んでいるか?
・どういう雰囲気で話し合いをしたいか?
という事を自問することを推奨しています。
私の場合は基本的に友好的な状況を目指していますが、それに相反しそうな状況が事前に想定される場合はこれら3つの質問を自問し、相手に演じてもらいたい役割を想定してから話し合いに望むようしています。
人望が集まる態度
あなたは自己評価の通りに受け入れられる
自分がどのように人に受け入れられるかは、アナタ自身の態度で決まる。
多くの人は他人にどう思われるかを絶えず心配していますが、実際には他人にどう思われるかは自分の自己評価によるところが大きいのです。つまり
・自信がない人は周りからも自信が無さそうな人と見られる。
・自分は素晴らしい人間だと思って行動すれば、周りからも「あの人は素晴らしい人間だ!」という風に見られる。
ということです。
ただし「尊大な態度を取ると自己評価が高い」という勘違いをしてはいけません。
尊大な態度を取るのは自分に自信がないからだ。自己中心的な人は普通に嫌われます。
自分が求めていることを相手がしたがってると想定する
アルバート・ウィガム博士が言うに「これほど強力な暗示はない!」とのことだ。
確かに「この料理はあの人好きそう!」と思えば、気負いなく料理を勧めることができますよね。
この暗示を利用し、多くの人から好かれる方法があります。
それは「相手がアナタの事を好きになりたがってると思い込む」という事です。
人懐っこいワンちゃんに対して、私たちの心理的ガードが緩むのと同じですね。
もっとも、この方法について個人的な見解を述べるなら些かハードルが高いような気もします。
私としてはまず『嫌われる勇気』を持ち、心理的な余裕を作るのが先決かなと思いますね。
終わりに
と言う訳で、多くの人から慕われる人になる方法でした。
今回紹介した方法の中から、まずは自分が出来る方法から始めていくと良いでしょう。
今回参考にした本はコチラ。
半世紀読み継がれる不朽の名作だけあって、非常に素晴らしい内容でした。
まだまだ紹介したい部分がたくさんあるので、また本書から記事を書こうかなと思っております笑
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それでは今回はこの辺で!
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