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お金がない人の9割が持ってる『とある特徴』と貧困奴隷の搾取制度

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生きていく上でお金が大切なのは誰もが知るところ。
実際、私の周りにも「もっと割りのいい仕事ねえかなー」とぼやく人が何人もいました。
ところがそんな『一見お金が欲しそうに見える人たち』ですら、目の前に転がってるお金を拾おうとしません。

今回はそんな貧困に陥る人たちが持つある特徴について、私の実体験を元に心理学的に解説します。
ぜひ自分に当てはまってないか確認してみてください。

もくじ

貧困奴隷の搾取制度

その会社にはこんな制度がありました。

給料の支給日を15日前倒しにできる制度
ただし、その場合は給料の1%を手数料として給料から割引く

人によって個人差はありますが、給料の1%はおおよそ4000円に当たりました。
さらに正規の給料日は、締め日(月末締め)から45日後と少し遅め。

たとえば1月1日~1月30日に働いた給料が振り込まれるのは3月15日となります。
そのため給料が少しでも早くもらいたいという人たちから、この制度は大いに利用されました。
かくいう私も、引っ越しや免許代などで貯金が吹っ飛んだ直後ということもあり、入社当初はこの制度を利用していました。

とはいえ、給料を二回ももらった頃には
給料日が15日遅くなったとしても耐え凌げるだけの金銭的余裕を取り戻していました。
なので来月からはこの制度を使わないと上司に言ったところ、驚きの言葉が返ってきます。

「この制度を途中で辞めたのはキミが初めてだ」

なんと、先輩の誰一人として正規給料をもらおうとしていなかったのです!

時間割引率

ここまでの話を聞いて皆さんはどう思ったでしょうか?
給料の1%くらい無くてもいいから、早く給料日が来てほしいと思うでしょうか?
それとも、私のように1%でもムダ金を無くせるなら無くしたいと思ったでしょうか?

このような問いは、経済学で『時間割引率』と言われています。
たとえば今回の場合

・時間割引率が高い人=この制度を利用する人
(我慢弱く、短絡的で、貧乏になりやすい)
・時間割引率の低い人=この制度を利用しない人
(我慢強く、未来がよく見えており、お金持ちの素質を持つ)

となります。
もちろん、この制度を利用しなければ餓死してしまうような特殊な状況は除きます。

さて、この時間割引率は貧乏との関連性だけでなく、人生のあらゆる面に関係してきます。
現在の心理学では、コツコツ真面目に物事に取り組める『誠実性』が、人生の成功においてもっとも重要なパーソナリティーと位置付けられています。
一か八かのギャンブルに身を投じたり、ダイエットを続けられるかだったり、よい人間関係が築けるかは誠実性にかかっているからです。
そして時間割引率は、その誠実性を測る一つの指標として有用です。

実際にその制度を利用していた先輩のほぼ全てが
お金に余裕がある訳じゃないにも関わらず

・すぐ自動販売機で飲み物を買う(あまつさえ人に奢る)
・給料日前は金がなくてヤバいとしょっちゅう言っている
・外食やコンビニの利用頻度が高すぎる

などの『貧乏な人の行動』でよく挙げられる行動をしていました。
そんな余裕があるならちょっと我慢して、給料満額もらえばいいのにと思ったものです。

性格を改善するための意外な対策

さて、ここまでの話を復習すると
貧乏になる人の大きな特徴は時間割引率が高い(我慢弱い)ことです。
つまりコンビニや自動販売機を使わないという一つ一つの行動を変えるより、意志力を高めるトレーニングをするほうが根本的な改善方法と言えます。

著名な心理学者ケリー・マクゴニガルさん著書『スタンフォードの自分を変える教室 』では、意志力を高めるトレーニング方法として
普段意識してない小さな行動改善を積むことによって、意志力を高めることができるようになるといいます。たとえば

・意識しないと真っ直ぐ立てない猫背の人が、ピンと背筋を立てるよう意識して生活してみる。
・いつもより綺麗な字を書くよう心掛ける。
・匂いや音など五感に注目して生活してみる。

など、訓練方法は多種多様です。
私も過去に『靴を整えて脱ぐ』などの生活改善にも繋がる訓練をしたものです(現在は習慣化され無意識に出来るようになってしまったので、別の訓練をしています)

御察しの方もいると思いますが、意志力訓練の傾向としては、いまこの瞬間に集中するマインドフル状態が鍵になります。なので純粋にマインドフル瞑想でも構いません。
ただ私としては、新しく瞑想という練習をするよりも普段の行動にプラスαの方が楽なのでオススメです。
そしてゆくゆくは、必要以上に自販機やコンビニの利用を控える意識を持つ(というトレーニング)をして、貧乏な人の特徴から抜け出せれば良いと思います。

終わりに

というわけで、貧乏な人が持ってる特徴とその対策についてでした。
一見関係なさそうな普段の何気ない行動から、貧乏マインドが改善できるのは嬉しいですね。

また、最初に出て来た制度は貧乏人に課せられた税金のようなものです。
形態を変えた利息と同じですので、もし目にしたら私のようにサッサと抜け出すようにしましょう。

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