脳科学×心理学で読み解く人生のガイドライン

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人生とは何か? 楽しく幸せに成功する方法を29ヵ国で話題の本から学ぶ

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マイルールを持つとQOL(人生の質)が高まります。それはマイルールを決めることにより判断に迷いが無くなり、煩わしいストレスが減るからです。
今回ご紹介するのは29ヵ国で話題になったベストセラー『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』より、最新の学術研究から導いた良い人生を送るための思考法です。
以前に紹介し好評いただいた『The rules to break』なんかと合わせてどうぞ!

もくじ

1.戦略的に頑固になる

自分で決めたルールに例外を作るのは止めようとロルフ氏は言う。その理由は大きく二つあり、一つ目は「この人はこういう人だ」と周りからの評価がハッキリ定まること。二つ目が自分に甘くならないためだ。

周りから「この人はこういう人だ」という評価が固まると、それを基準に相手も動いてくれる。たとえば世界一の投資家ウォーレン・バフェットは「事後交渉は受け付けない」ことで有名だ。
彼に金額を提示できるのは一度きりで、その金額にバフェットが納得できなければその場で話は終了。その後は絶対に判断を変えないため、彼を訪ねてやってくるバイヤーは最初から「最高の条件」を提示するようだ。これによってバフェットは無駄な駆け引きと時間の節約を行っている。

本書では登場しないが、このように「もしAな状況になったらBの行動をとる」という行動指針を「イフ・ゼン・プロファイル(if then profile)」と言う。イフ・ゼン・プロファイルが確立していると信頼度・好感度・親密度が増すことがウィルフリッド・ローリエ大学の研究でわかっている。

また「自分に甘くならない為」というのは、一度でも例外を許してしまうと、次々にいい訳を探して例外を増産してしまうからだ。
食後にデザートを食べないと決めてるのに、友達と行ったパーティーでデザートを出されたからと食べてしまえば、また別の機会にも同じようにデザートを食べることだろう。これではダイエットに成功しない。本気で上手くやりたいなら、絶対に例外を作ってはいけないのだ。

2.能力の輪からはみ出さない

 能力の輪とは、世界一の投資家ウォーレンバフェットが作り出した造語だ。意味合いとしては『得意分野』がもっともシックリ来るが、『才能』という意味も一部含まれているように思う。(この本では詳しい説明がない)
得意分野は才能がなくても時間をかければ作ることができるが、対して才能は生まれ持った資質だ。能力の輪はそれらの乗算で、いま持ちうる能力の総合値という感じで理解すればいいだろう。

ロルフ氏は成功の秘訣として『能力の輪を伸ばす』『能力の輪を意識してキャリアを築く』ことを挙げている。
また、たとえ魅力的なオファーが舞い込んできたとしても、いまの自分の実力に見合っていなければ(能力の輪の外側に位置する事柄は)断るべきだとも言っている。実力に見合わない仕事を受ければ、自分のキャリアと看板を傷つけるからだ。

ちなみに、同じようなことをペンシルベニア大学の最年少教授アダムグラント氏も述べており、著書『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』の中では「ビルゲイツやスティーブジョブズなどが失敗した投資は全て、彼らが専門分野外にしてるものだったから」という趣旨の発言をしている。

3.フォーカシングイリュージョンに気を付ける

ある一点に集中してる間は、それがとても重要な要素に思えても、実際はそうじゃないという錯覚をフォーカシングイリュージョンと言う。
たとえば家を買う時に「値段」ばかりに気を取られていると「値段が安い家こそ買いだ!」と思ってしまうが、実際には交通アクセスや治安・スーパーの有無など、いろいろな条件を加味して『良い家』は決まる。

このようにフォーカシングイリュージョンに陥ると下手な決断を下しやすくなる。また、メンタル面でもよくない現象は起こる。
たとえば自分のある一点が他の人より劣っていたからと言って、アナタがすべての人間より劣っているはずがないのだが、フォーカシングイリュージョンに陥っていると酷く落ち込んだりする。

何事も広い視点を持って、フォーカシングイリュージョンにかからないようにしよう。

4.目標は少し曖昧にしておく

アメリカの研究チームが行った実験から、幸福度は「目標を達成できた数」で決まることがわかった。
目標を持っていれば、それに向かって努力し、人生の意味を大きく感じることが出来る。しかし、目標を達成できないと人間は酷い失望を感じ、人生の幸福度を下がるのだ。

このことから目標を立てることは重要だが、困難すぎてもいけないことがわかる。
そこでロルフ氏が提案するのが「目標を少し曖昧にしておく」ことだ。たとえば「億万長者になる」ではなく「裕福になる」というように。

余談になりますが、目標を曖昧にするほうが目標達成率を高めるという研究をメンタリストDaiGo氏が解説してくれています。

 

終わりに

本書で登場することは心理学の研究に基づくもの、哲学に基づくもの、投資書籍に基づくものを著者のロルフ・ドベリ氏がまとめた物である。
つまり、よりよい人生を送るためのヒントが色々な視点から提案されている訳で、多くの国で絶賛されてる理由がわかるというものだ。

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

  • 作者: ロルフ・ドベリ,安原実津
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2019/04/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今回参考にしたのはコチラ。
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