「どうもこの文章好きじゃない……」
そういう経験ありませんか?
私なんかは、まどろっこしい書き方をされると「スパッと纏めてくれないかなー」と思うことがあります。
言葉はもっとも重要なコミュニケーションツールです。
知らず知らずのうちに嫌われてる話し方をすると損をしてしまいます。
そんな訳で今回は「嫌われる文章」を5つご紹介。
自分が普段使ってないか、胸に手を当てながら読んでみてください。
参考は中谷彰宏さん著書『好かれる人が無意識にしている文章の書き方』より。
もくじ
1.クドく敬語を使わない
口頭でもそうだが、とくに文章の場合に注意してほしいのがクドく敬語を使わないことだ。
二重敬語もそうだし、一つの文章内で何度も敬語が出てくるのはよろしくない。
そこでポイントになるのは文章の最初と最後に敬語を使うことだ。
本書では西郷隆盛のお芝居を例に「なぜ最初と最後なのか?」を説明している。
西郷隆盛を主人公にした物語なら鹿児島弁で始まります。これを書くコツは、冒頭だけ鹿児島弁を少し出すことです。
あとは標準語でも、ずっと鹿児島弁で話しているような気になるのです。
全編鹿児島弁で書かれると読みにくいです。冒頭、きつめの鹿児島弁で話すと、みんなが「鹿児島弁だ」とわかります。
その後は標準語で話しても、ずっと鹿児島弁で話してるような錯覚を持つのです。
心理学で解説
これは心理学で
・最初に説明されたことが記憶に残りやすい「初頭効果」
・最後に説明されたことが記憶に残りやすい「親近効果」
を応用したものになります。
つまり、最初と最後が丁寧な敬語で書かれていると『全篇に渡って丁寧な文章だった』という印象を残すことができるのです。
2.「~~みたいな」で終わらせない
これでは具体的に何を指しているのかがわかりません。
たとえば
「○○さんみたいな立派な上司になりたいです!」
と言われても、上司の立場としては
コイツは俺の何が立派だと思ってるんだ?
→おだててるだけじゃないか?
と素直に喜べないし、アドバイスもできません。
そうではなく
「○○さんみたいな『部下から信頼される』上司になりたいです!」
のように、続く表現を入れることによって、相手は気分良く受け取ることができます。
また、このように言われれば『部下に信頼されるために自分が気を付けてること』をアドバイスすることもできます。これは文章に限らず口頭でも同じです。
3.「~~を知っているだろうか?」は嫌味になる
上記の言葉は「私は知っているけれど、アナタはどうせ知らないだろう?」という上から目線の言葉になると中谷氏は言います。
とくに年配にとってはマウントを取られるような屈辱に思えることでしょう。
なので「知っているだろうか?」と言うよりも、「~~と言うのがある」のように言い換えるほうが無難です。
また、本書では登場しないが「You Know」という言葉の多用もよくありません。
日本語では「ご存じの通り」とか「知ってると思いますが」と言ったニュアンスで、こちらは「周知の事実というニュアンスで話してるのに、相手が知らなかった時に自尊心を傷つける」からです。
このとき、プライドが高かったり恥ずかしがり屋だったら「知らない」という事を言いにくい雰囲気になってしまいます。これでは正しい意思疎通はできませんよね。
4.質問したい事は状況説明より先に伝える
これは悩みを相談する時などによくやりがちです。
状況説明をしてから「これってどう思う?」と聞かれるのはとても疲れます。
その質問に答えるために、全ての状況を覚えるよう強要されるからです。たとえば
①現状起こってる問題を伝える
→解決策を聞く
②解決したい悩みはコレですと伝える
→詳細を伝える
このように何か相談をする場合、後者の方が状況説明の中から必要な箇所だけを聞き手が抜き出すことが出来るので、聞き手の労力が少なく、かつ的確なアドバイスをすることができます。
5.何度も質問しないために
質問はする側よりも、回答する側のほうが大変です。
「これはどういう意味ですか?」
と書くのは簡単だが、答える側は相手が「どうしてわからない」のかを考え、伝わるようかみ砕いて説明しなければなりません。
理解できないという人は、野球を知らない人に言葉だけで野球を教えてみれば、伝わるように噛み砕いて説明する大変さを理解できるでしょう。
なので質問はあまりしない方がいいが、止む終えず質問する場合は『自分の解釈』を述べて、その解釈が正しいかお伺いを立てるのがいいでしょう。
これなら正しければ相手も即答できるし、仮に間違っていても足りない部分を指摘すればいいので、先ほどよりも労力が少なくて済むからだ。
終わりに
全てのポイントとして、読み手に負担をかけたり見下したりしないことが大切だ。
また、本書では文章という括りで書かれているが、口頭でも意識したほうがいいことばかりです。
普段の会話の中でも気を付けていきましょう。
今回参考にした本はコチラ。
なかなかに実践的な内容で、よく取引先とメール交換したり、事務仕事をしてる社会人の方には良さげな本でした。
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それでは今回はこの辺で。
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