アウトプットという言葉をよく耳にするようになりました。
そのため『アウトプットが重要』ということは知ってるけれど、具体的にどういったメリットがあるのか、どう始めたらいいのかわからないという人も多いと思います。
今回はそんなアウトプットについて、改めて解説していこうと思います。
参考はマイクロソフト伝説のプログラマーと言われた中島聡さん著書『結局、人生はアウトプットで決まる』より。
もくじ
1.なぜアウトプットをするのか?
アウトプットとは、自分の頭の中にあるものを外に発信することを言います。
友達との会話、Twitterでの呟き、ブログやYouTubeでの配信などもアウトプットに当てはまります。
そして情報を発信することによって、さまざまなメリットが産まれる。
記憶をより強固なものに
人間の脳は覚えることよりも思い出すことを重要視するように出来ています。
そして思い出した回数に比例して、記憶をより確かな物へとするのです。
このことは科学的にもしっかりと裏付けが取れていて、たとえば精神科医の樺沢紫苑先生は著書『学びを結果に変えるアウトプット大全 』において『インプットとアウトプットの黄金比率は3:7』と述べています。
パーソナルブランドの確立
二つ目の利点として、パーソナルブランドの確立が挙げられます。
パーソナル(個人)ブランドは、その人の市場価値とも言えます。
たとえばSNS上でずっとプログラミングについて発信していた人が、SNSでプログラミングの仕事を募集したら、すぐに仕事が見つかります。
これはその人の市場価値がSNSでの発信により高まり、信用を得たことによるものだ。
他にも同様の例として、Twitterやpixivでイラストを挙げているイラストレーターがある。
彼らはネットに素敵な絵をアップロードすることで、新たな顧客を開拓している。
これは自身が描くイラストに価値を見出してもらっているからだ。
そして中島氏はこれからの時代、パーソナルブランドが大切だと言っている。
本書ではAppleの故スティーブジョブスのような存在がソニーから産まれないのは、このパーソナルブランドを確立する舞台がないからだと持論を展開していた。
アウトプットで更なるインプットを得られる
知識は知識のある人の元に集まる。
これはアウトプットをしていると、自分がよく知らない部分について気付く事ができるからだ。
本書では中島氏が自身で書いたとある記事を紹介している。
その記事は電化製品に関する記事だったが、どのような新技術が搭載されたのか、なぜそんな新技術が可能になったのかという部分を掘り下げる内に、中島氏が知らなかった会社同士の提携や、今後どのような展開を狙っていくつもりなのかがわかったと言う。
2.中島氏おすすめの情報発信媒体は?
本書ではブログの運用をオススメしている。
そこからブロマガや講演・コンサルなどに繋げていく算段だと私には見て取れた。
ブログテーマを決める方法
いくらアウトプットしようと決意しても、自分に合ったテーマでないと継続は難しい。
そこで中島氏がブログテーマを決める方法でオススメしているのが『ベーシックインカムが導入されても、あなたが追い続けそうなもの』をテーマにすることだ(ベーシックインカムとは、衣食住の心配がない最低限の生活を保障された状態と考えてもらえればいい)
世に受けないブログテーマはない
どんな些細なテーマであっても、情熱をもって世に発信すれば必ず一定数のファンが獲得できる。
その証明として中島氏が挙げるのが、NHKが放送していた『プロフェッショナル仕事の流儀』という番組の存在だ。
これは一流職人の「こだわり」をテーマにしたテレビ番組だ。
コックが包丁選びに精を出すように、一流の職人には一般人には理解されない「こだわり」がある。
料理をしない人にとっては「包丁なんて切れればどれも同じだろ」と思われるかもしれないが、コックにとってはいい仕事をするために包丁選びをするのは自然の理である。
これと同じように「なぜ・どうしてそこに拘るのか?」ということを情熱を持って語りかければ、そこに面白さは産まれると言う。
3.いい会話とは?
インタビューも一つのインプット方法です。
この本ではいい会話(傾聴)についても参考になる部分がありました。
意外な答え・知らない情報の深堀り
中島さんはいいインタビューの基本として、意外な答えが返ってきたときや、知らない情報が飛び出して来たときは深堀りするのが基本だと述べています。
逆に、自分の知りたいことだけを聞いて終わりというのは褒められたものではないと言う。
個人的感想
これ、ブログを書くときにも使えるなと思いました。
意外な答えや知らない情報というのは、読者も欲しがる情報のはずです。
なので質問ができる状況ならば「そういう考えもあるんだ」で終わらせず、何故そう思ったのか、それはどういう事なのかを深堀りしていくべきだと思いました。
4.プレゼンについて
最後に、中島氏は日本人はプレゼンが下手だと綴った。
日本人がプレゼン用に作る資料は文字が多く、重要なことも全て記載されてしまって、プレゼンテーターはただ文書を読んでるに過ぎない。重要なことはプレゼンテーターの口から直接述べるべきであり、資料はその補佐として使うべきだと中島氏は言う。
でなければ資料をメールで添付すればいいだけで、時間を取ってプレゼンする意味は無い。
理想としては、会議の参加者だけが意味を理解できる資料作りがいいと言う。
終わりに
というわけで『改めてアウトプットの重要性について考える』でした。
私がブログを始めるキッカケになったのも、本書の影響が少なからずあります。
そしてパーソナルブランドやインプット・アウトプット方法について学ぶ理由になったのも本書です。それくらい、私の中で本書との出会いはデカかったなと思います。
今回参考にしたのはコチラ。
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それでは今回はこの辺で。
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