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永世七冠・国民栄誉賞受賞者の『羽生善治』氏から圧倒的成長の秘訣を学ぶ

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これからは『個の時代』と叫ばれる現在、私たちはどんな分野であれ、成長していかなければ時代に取り残されてしまいます。
そうした中で参考になるのが、圧倒的成長を遂げた人たちからのアドバイスです。

今回は史上初の永世七冠を達成し、国民栄誉賞受賞に至った将棋界の『生きるレジェンド』羽生善治さんの著書『大局観 自分と闘って負けない心』から、圧倒的成長の秘訣をご紹介。

才能ひしめき合うプロ棋士の中でも、卓越した成績を残せた理由は何なのか?
私たちにも通用する普遍的な『成長の秘訣』を紐解いていきましょう。

 もくじ

1.挑戦する

将棋には決まったセオリーや戦略があるが、羽生氏はどんな戦型でも戦えるオールラウンダーとして有名だ。なかでも自分の知らない状況に遭遇したら果敢に飛び込むという。
もちろん相手もプロで、相手プロの研究が詰まった戦略であるから圧倒的不利は明らかだ。時にはそれによって大事な公式戦で一敗を喫することもあるが、羽生氏はそれで構わないと言う。なぜなら相手が時間をかけて研究した成果をマルっと短時間で吸収出来るので、長期的に見たら大きなプラスになるからだ。

ここから言えることは挑戦し、経験を積むことの大切さだ。
また、羽生氏は『自分で考え、出した答えの積み重ねに価値がある』という趣旨のことも述べている。ただ上辺をなぞっただけの真似ではなく、その戦略の意味を理解すれば、似た状況になった時に必ず役に立つからだ。

ちなみに同じようなことを、心理学で大成功を収めたメンタリストDaiGo氏や、著名な脳神経学者の池谷裕二さんなんかも仰っている。

2.集中力を高める3つのトレーニング

 何も考えない

羽生流の集中力を高めるトレーニング一つ目は『何も考えない時間を作る』ことだ。羽生さんは意図的にこのような時間を設けることで、集中したい時に集中できるという。

ちなみに、こうした『何もしないでボーっとする』ことをマインドワンダリングといい、意図的なマインドワンダリングで思い出す力集中力強化されることが2017年のヨーク大学の研究でわかっているので、科学的な根拠はあります。

熟考する習慣

二つ目のトレーニングは『一つのことをじっくり考える事に慣れる』ことだという。
集中する事に慣れることで、集中できる時間を延ばすのが狙いだ。そして集中することに慣れてきたら、自分にとって不慣れなテーマで同じように挑戦してみるのがいいと羽生さんは語る。

ちなみに、こちらも本書では登場しないが科学的根拠はしっかりあって、2017年に行われた中国の研究では『小さな不快を積み重ねることで自制心が高まる』ことが確認されている(自制心は集中力にも必要な能力の一つである)

集中力を要する遊びをする

そして三つ目のトレーニング法は『時間と手間がかかる事に取り組むこと』だと言う。たとえば源氏物語を読んだり、パズルに挑戦するなどだ。
細部まで物語を理解し読み進めていくには、やはり集中力が必要だからだと言う。

3.ゲンを担がない

 以前は羽生氏もゲン担ぎをしていたようだが、担ぎ出したらキリがないから辞めたという。そもそも対局結果はすべて自分の責任なのだから、そのような事を気にしても仕方ないとバッサリ。

羽生氏は本書の中で度々「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というワードを使っている。その事からもわかるように、羽生氏は負けた原因を自身の弱さだと認め、決して運のせいにしない。

将棋に運の要素がほぼ皆無だが、トーナメント表によっては苦手な選手と早々に当たったことで、タイトルを逃すことだってある。そうした時に凡人だったら「運がない」と思ってしまうことだろう。羽生氏はそう思わないからこそ強いのだ。

4.目標設定のキーワードは「ブレイクスルー」

最適な目標設定は、どれだけ成長するかを決める重要事項の一つだ。
そして羽生氏がキーワードにしてるのがブレイクスルーを目指すこと。今までとは異なる景色が見える様になることによって、人は大きな成長を遂げる。
きっとだからこそ最初の項で述べたように、羽生氏は挑戦と経験を積もうとするのだろう。それがブレイクスルーをする近道だから。

終わりに

私たちが上手に成長し、後悔のない人生を送るには、やはり先人達の言葉は大切だと本書を読めば実感する。
もし今の自分に伸び悩みを感じるのならば、自伝を読んでみるのはいい手段かもしれない。
羽生さんのに関わらず、自分の興味のある成功者のものでオーケーだ。そこに飛躍のヒントがあるかもしれない。

大局観  自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21)

大局観 自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21)

 

今回参考にしたのはコチラ。
ちなみに私が本書を手に取ったのは、一年でプロにまで成長したとあるプロゲーマーが、成長の過程で参考にした本として本書を挙げてたからだ。

それでは今回はこの辺で。
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一部参考
良い「心ここにあらず」で脳がデカくなるぞ!みたいな話 | パレオな男
「普段の小さなガマン」が人生の成功を大きく左右する | パレオな男