人間の行動はおおよそ半分が習慣的行動と言われています。
そのため「良い習慣を作ることが非常に大事ですよ~」というのが近年のトレンドであり、皆さんも何度か耳にしたことあるんじゃないでしょうか?
とはいえ世の中にはたくさんの「良い習慣」が溢れてますから、実際どれに手を付けようかというのは悩みどころ。一気に何個も同時に取り組もうとすると、すべてが中途半端な結果に終わってしまいがちですからねぇ……。
という訳で今回は許 成準さん著書『1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック』に登場する88個の習慣の中から、心理学ブロガーの私が「ぜひこれは押さえておきたい!」と感じたものを5つピックアップ。
人生を好転させるライフハックを一緒に身に付けていきましょう!
何の習慣を作るか?
日記・記録を取る
多くのライフハックが登場する中で、私が最も大事にすべきかなと思ったのが「記録を取る」ことです。
その重要性は「人生を変える 記録の力」辺りを読んでもらうとして、日記や記録を取ることで得られる超重要なメリットは次の3つ。
1、明確な目標に向かって前に進んでるという感覚を得ることができる
2、メタ認知が働いて誘惑に強くなり目標達成率が上がる
3、新しい習慣を身に付けるのに大いに役立つ
日記は書き方によってメンタル改善に役立ったり、人生の幸福度を高めたり、PDCAを回す役に立ったりと様々なメリットを得ることができます。
が、今回は『人生を好転させる』がテーマなので、これに沿った日記の書き方に的を絞って解説します。
朝に目標、夜には課題を書く
これはアメリカ建国の立役者の一人「ベンジャミン・フランクリン」が行っていたとされる習慣。
彼は朝起きたら「今日はどんな有益なことをしようか?」と自問し、夜には「今日はどんな有益なことをしたか?」と自問していたといいます。
これを真似して私たちも必ず「今日どんな有益なことをするorした?」と自問する必要はありません。なぜなら私たちが目指す方向とフランクリンが目指した方向は別のものだからです。
しかし「今日はどんな目標に向かって行動するorした?」という問いかけをすること自体はとても有益なので、私たちも見習っていきたいところです。
スティーブン・コヴィーの世界的ベストセラー『7つの習慣』には、人生を好転させるために「緊急ではないが重要なこと」に対して、私たちはもっと力を入れるべきと書かれています。
実際に『天才たちのライフハック』にはこれらに連なる習慣として
・毎日5分、ひとつのアイディアを考える(孫正義)
・毎朝15分を将来に投資する(サティア・ナデラ)
・毎朝10分もっとも大事なことを勉強する(ロンブ・カントー)
などが挙げられています。
どれも「目標に向かって行動する」ための習慣です。
日記・記録を書くことでこうした行動をしてる意味を日々再確認できますし、学んだことや閃いたことを書いておくことで、後で振り返った時にアイディア帳としての役割も果たします。
なのでまずは「朝に目標、夜には課題についての日記をつける」ことから始めてみるのはいかがでしょうか?
仕事を効率化するライフハック
天才たちのライフハックでは仕事を効率化する習慣についても豊富だったので、こちらもいくつかピックアップします。
というか、名を遺す天才たちっていずれも仕事の名人ですからね。
私たちが彼らから学べることはたくさんあるはず。
それでは早速見ていきましょう。
困ったときのフレームワークを持つ
みなさんも人生で何度もアイディアに詰まった経験ありませんか?
この『困ったときのフレームワークを持つ』とは、仕事で壁にぶつかったときに真っ先にする行動を決めておくことを言います。
とくにこの習慣はアイディアを出さなければいけないクリエイティブな職業に就く人が無意識に辿り着く習慣のようで、作家やデザイナーにありがち。
本書ではダン・ハーモンというエミー賞を2回受賞した経歴を持つ作家の習慣として登場しているが、他にも春日出版の『発想をお仕事にする人の発想術―活躍する70年代生まれの11人のクリエーターたち』を読んでみると、ほとんどの人がアイディアに詰まった時に決まった行動を持っているのがわかります。
もちろん、これはクリエイターだけに使えるライフハックではありません。
何か問題が発生したときアタフタと慌てるのではなく、過去にあった同様の事例から「あの時はどうやって解決したか?」を振り返るのは大体の場合において有効な手段です。
なので「私には決まったフレームワークなんかないよー!」って人は、「まずは一度立ち止まって過去を振り返る」という事自体をフレームワークとして持つのもありです。
活用できる場面は広いので覚えておくといいでしょう。
寝る前に次の日の仕事に手を付ける
実は寝る前に少しだけ明日の仕事に手を付けておくことには2つのメリットがあります。
1つがフィードフォワードをうまく活用できること。
2つ目がインターリービングです。
フィードフォワードについては『すぐ行動できない原因はなに?無理なく行動できる人になる方法を脳科学的にご紹介』で詳しく説明していますが、簡単に言うと「やることを明確にしておくと行動力がアップする」ということ。
寝る前にわざと仕事を中途半端な状態にしておくことで、次の日にやることが明快になり、すぐ仕事に移ることができるようになります。
そして2つ目のインターリービングは、眠ってる間に記憶の整理が行われることです。
これによって無意識が勝手にアイディアを煮詰め、次の日にあっと驚くようなアイディアが閃いたりします。また、インターリービングを使って学習効果を高める方法をインターリービング学習とも呼びます。
寝る前に仕事をちょっとだけやっておくことは、本来狙って活用するのが難しい無意識をうまく活用する方法の一つとして有効なんですね。
調子を維持するために
野球のイチロー選手がコンディションを一定に保つために毎日カレーを食べたり、バッターボックスで決まったルーティンを披露するのは有名な話。
本書では他にも歌手のマライア・キャリーが喉の調子を保つため、コンサート前は加湿器を10台以上設置して眠る話や、映画監督のリュック・ベッソンが毎朝同じ音楽を聴きながら現場に向かうという話が登場する。
実際、私の周りの小説家でも「〇〇のシーンを書くときはこの音楽を聴きながら!」といった話はちょくちょく聞きます。
そうすることでいつも同じ感情になれるから文体が乱れないのだとか。
いつも一定のクオリティを求められる仕事をするときは、何か心や身体のコンディションを整える習慣を作っておくといいでしょう。私も集中したい時は必ず目を一度閉じてゆっくり深呼吸を1回してから「よしっ!」と声に出すようしています。
なのでアナタも自分専用のルーティンを作ってみてください。
ちなみにどんな無意味なルーティンだとしても効果があることは証明されてるので、心のコンディションを整えるルーティンを作る場合は人目を気にせず出来て・できるだけ簡単で・すぐに終わるものにしておくことをオススメします。
終わりに
というわけで、天才たちのライフハックから使いやすく効果の高そうなものをピックアップしてみましたが、いかがだったでしょうか?
個人的には「朝に目標、夜に課題」は新しい知見で、早速取り入れようと私も思った次第です。
今回参考にした一冊はコチラ。
ツイッターにも投稿しましたが、こういうハウツー集は「どこかで見たことあるから読む必要なかった」とアマゾンなどでは低く評価されがちだけど、それは読み方が合ってないと個人的に思う次第。
読書家でも知られるメンタリストDaiGoさんなんかは著書『知識を操る超読書術』の中で、自分にとってダメな本だったとしても使い方次第という風に書いており、これは私も同意見。
実際、私がこの本を読み終わるまで40分程度でしたが、本書を読んだことで思考に耽る時間はその数倍あって、日常の習慣を見直すいいキッカケになりました。そしてこのように一つの記事にまとめるリライティング勉強になってるんですから、本当に読み次第だと思いません?
本記事で登場したその他の書籍はこちら
アナタにオススメの記事はこちら
>>人生とは何か? 楽しく幸せに成功する方法を29ヵ国で話題の本から学ぶ
>>【行動・性格を変える!】狙ったアイデンティティの作り方を解説します
それでは今回はこの辺で。
今後も有益な情報を発信していきますので参考になったという方は
B!ブックマークと読者登録をお願いします。