誰だって「効率的に成果を出したいし、たくさん評価されたい」ですよね。
そのために勉強してるのに「いまいち身につかない……」とか「いい結果が得られない……」と伸び悩むことってありませんか?
というわけで今回は『努力してるのになかなか結果が出ない理由』と『そんな人が蔑ろにしているたった1つのポイント』について解説していきます。
もくじ
1.一流と二流の違いは何か?
同じノウハウからも差が産まれる
素晴らしい成果を出す一流と、物足りない成果しか出せない二流の違いは何か?
これについて長年研究してきたのがフロリダ州立大学の心理学者アンダース・エリクソンだ。
エリクソンの著書『超一流になるのは才能か努力か?』の中に、次のようなエピソードがある。
スティーブンという少年が、研究チームと一緒に短期記憶の訓練を行った。
その結果、当時の瞬間短期記憶の記録を大幅に塗り替えることに成功をした。
この方法が万人にも有用である事を証明するために、研究チームは追加で2人の学生を用意し、スティーブンが編み出した記憶法を伝授する。
ところが伝授された学生の一人は、スティーブンほどたくさん記憶することができなかった。
また、もう一人の学生はスティーブン以上に記憶することが出来るようになった。
これは個人の才能や資質によるものなのか?
いいや、本書を読み進めるとそうではない事がわかる。
自分で開拓する必要性
スティーブンを超えた学生と超えられなかった学生には、大きな違いがあった。
それはスティーブンに教えられた方法を自分用にアレンジしたかどうかだ。
教えられた記憶法をそのまま使った学生は、スティーブンを超えることができなかった。
対してスティーブンを超えることが出来た学生は、記憶法の発想はそのままに自分が使いやすいようアレンジを行っていた。
このことから、一つの教訓を得ることが出来る。
ノウハウは自分に合うように改良していくものだということだ。
2.素晴らしい結果を出すには?
ググるという行為
現在では「わからない事があったらまずググれ」と言われる。
その結果、私たちは従来では考えられないスピードで効率的に成長をすることが可能だ。
しかし、私たちはそこに書かれた情報こそが正解だと信じ込み、ただ猿真似をしてないだろうか?
私の例を挙げよう。
ブログのPVを上げるため、私は色々と検索して情報を集めた。
その結果、改善した部分はそれなりに多い。
お陰で一日のPVが上がったのは間違いないのだが、その変更がどれだけ効果を及ぼしてるのかは正直把握していない。しかし、調べた情報通りにやったらPVが伸びたので満足している。
調べて、実行し、ある程度の成果を出している。
言ってしまえば、ここまでは努力すれば誰でも到達できる二流の領域だ。
ここから更にPVを伸ばし一流と呼ばれるには、私は何をしなければならないだろう?
ググッて実践は二流
ここで参考になるのが落合陽一さんの言葉だ。
彼の考えを纏めてしまえば
先行研究を調べ、ここから自分の考えを上乗せすることはできないか?
という試行錯誤を繰り返した人間が一流になるということだろう。
これは先ほど挙げたスティーブンの例とかなり近くないだろうか?
オリジナルの記憶法(先行研究)に、自分なりの考えを乗せた(使いやすいようアレンジした)学生が、スティーブンを超える(一流になる)ことができた。
効率的に成長する方法
こうなってくると、現代の効率的成長方法も見えてくる。
私たちが何かの分野で効率的に成長するには
1.情報を集める。
2.実践してみる。
3.自分にあった方法を探すためA/Bテストを繰り返す
というステップを踏むべきなのだ。
※A/Bテストとは、一部以外の条件を全て同じにした上で、どちらの方が効果があるか調べる方法のことです。
私の実体験も交えて考えるに、伸び悩む人間は3をしっかり出来てないように思う。
どういうことかと言えば、最初に教えられた通りにしかやらないという事だ。
世間を見渡してみても、指示待ち人間が使える人間という話は聞いたことがない。
それよりも『新しい技術を知ったら職場に新しい技術を取り入れてみる』人のほうが、生産性が上がって評価されるようになる。
3.ノウハウコレクターは永遠の二流
よく言われるのが「ノウハウコレクターは行動が伴わない」というセリフだ。
頭でっかちになって、結局どうすればいいかわからず行動に移せてないということらしい。
しかし私からすれば、この指摘は誤りであるように思う。
ノウハウコレクター最大の欠点は、フィードバックの欠如だ。
3つのF
一流と二流の違いを研究を続けてきた心理学者アンダース・エリクソンは『一流になるにはフォーカス・フィードバック・フィックスが重要』だと述べている。
しかしノウハウコレクターは自分の行動からフィードバックを受け取らず、フィックス(修正)まで手を回していない。その理由は「いまの行動が正解だと思ってる」からだ。
ゆえにフィードバックを受け取らず、行動を変えようともしない。
これでは成長できるはずもないし、いつまで経っても上位にいけるはずがない。
なぜなら同じような情報をもったライバルは大勢いるからだ。
ノウハウコレクターが一流になるには?
落合氏が言うように、最前線はググッたところで答えは見つからない。
結局は自分の頭で考え、トライ&エラーを繰り返し、答えを見つけるしかない。
いわば将棋や囲碁で定石を作っていくようなもの。
そうなると参考になるのは将棋界のレジェンド『羽生善治』さんの考えだろう。
この記事からもわかるように、結局行き着く先は同じということだ。
私たちが目指すべきは「ググる側の人間から卒業する」ことかもしれない。
終わりに
というわけで、一流と二流を分ける壁とその乗り越え方でした。
検証・修正は地味だし面倒なので、ついつい蔑ろにしてしまいがちですが、冷静に考えれば新しい知識を探して覚えて訂正するよりは楽なんですよね。
今回考えるキッカケになったのはコチラ。
30年にも及ぶ研究の成果がギュッと詰まった一冊なので、非常に読み応えがありました。
合わせて読みたい
>>永世七冠・国民栄誉賞受賞者の『羽生善治』氏から圧倒的成長の秘訣を学ぶ
>>なぜ一日10時間働く会社員が、ほぼ毎日クオリティの高い記事を投稿できるのか?
それでは今回はこの辺で。
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