脳科学×心理学で読み解く人生のガイドライン

心理学と脳科学をベースに習慣化・記憶力向上・モチベーション・対人関係・メンタルケアなどQOL向上に関わるコンテンツを幅広く配信

なぜ現代人は「時間が足りない」と思うのか? 答えは○○の歪みにあった!

スポンサーリンク

アイキャッチ画像
『一日24時間じゃ足りない!』

なんて思ったことありませんか?
一日の時間を増やせるなら誰だって増やしたいですよね。
とはいえ、そんな魔法ある訳ない……なんて思っていませんか?

確かに絶対的な時間は増やせませんが、
主観的には時間を増やすことが可能なんです!
まあこれだけ言われても「えっ、どういうこと?」って思いますよね笑

と言う訳で今回は現代人が時間不足になる原因とその対策を、メンタリストDaiGoさん著書『週40時間の自由をつくる 超時間術』よりご紹介。
既存の「ライフハックを主体とした時間術」とは根本から別物なので、是非最後まで読んでください。結構面白いです。それではどうぞ!

もくじ

なぜ現代人は時間が足りないのか?

著者のDaiGo氏によると、時間認知の歪みが「時間が足りない」と思わせる原因だと言う。
時間認知を簡単に説明すると、時計を見ないで「いまどれだけ時間が経ったか?」を予想する能力とでも思ってくれればいい。
この「時間を予想する能力」が現代人はかなりバグっており、こうした時間認知の歪みが原因で起こる「時間が足りない」という思い込み問題を『時間汚染』と言う。

時間汚染のメカニズム

ではなぜ時間汚染が起こるのだろうか?
人間の脳は時間に迫られてる感覚を覚えるとパニック状態を起こす
その結果、生産性を落としてしまい本当に時間が足りなくなるのだ。

するとまた「時間が足りない!」と脳がパニック状態を起こし、生産性が下がり、またまた時間が不足する。負のスパイラルの完成である。
本書『週40時間の自由をつくる 超時間術』は、この時間汚染への対策がメインテーマだ。

時間汚染の対処法

では、我々現代人はどうやって時間汚染に対抗すればよいのか?
結論から言ってしまえば、心の余裕を取り戻すこととストレス対策である。
順番に見ていこう。

心の余裕を取り戻す

時間汚染の主な原因は心に余裕がないことだ。
つまり心に余裕を取り戻せば時間認知の歪みは改善される

イメージとしては
宿題が全て終わってる状態で、スマホもテレビもないド田舎で過ごす小学生の夏休み。
そんな環境にいれば、一日が相当長く感じられるに違いない。

逆にやることがたくさんある状態では、とても心に余裕を持つことなんかできない。
当然のことながら、できる限り不要な仕事を減らすように努力しよう。
それから現代人のマストアイテム『スマートフォン』は、やること(実際にはやりたいこと)を増やすだけのアイテムであり、時間汚染の超大敵になっている。極限まで使用時間を減らそう。

ストレス対策を行う

ストレスを減らすことも時間汚染への対処になる。
というのも、ストレスは生産性を落とすからだ。

ストレスを抱えていると最初に説明したように、本当に時間が足りなくなり、脳がパニックを起こし、更に生産性を下げて、ドンドン時間が足りなくなるという負のループに陥る。
そこから抜け出すにはストレス対策を行い、生産性を上げ、脳がパニックにならないようするしかない。

 

 時間認知を正す4つのテクニック

それでは対処法もわかったところで
実際に時間認知を正すテクニックを4つご紹介しよう。

マインドフルネス瞑想

当ブログでもお馴染みの瞑想は、時間汚染に対して最も簡単な対策だ。
いまこの瞬間に意識を向けることで、確実に時間認知の歪みを正してくれる。

また、瞑想に馴染みのない方はとりあえず何も考えずに深呼吸を繰り返してみよう。
息は吸う時よりも吐いてる時の方が副交感神経が優位になりリラックスできるので、吸う時間より吐く時間を長めにすると効果が大きくなる。理想は吸う時間の二倍の時間をかけて息を吐き出すことだ。
それから『息を吸って吐く』までの一回の呼吸は、できるだけ長いほうが良い。
4秒吸って8秒吐くより、6秒吸って12秒吐くほうが優秀という言うわけだ。

リフレーミング(リアプレイザル)

これまたストレス対策の定番「リフレーミング」および「リアプレイザル」
ストレスと言うのは主観の問題であって、物事をネガティブに捉えてしまうから起こるの。
そこでネガティブな出来事をポジティブな出来事に捉えなおすのがコチラのテクニックだ。たとえば

上司に「なんでこんなことも出来ないんだ!」と言われたとして、「お前はダメな人間だ!」と言われてるように受け止めるのではなく、「お前ならこれくらいできるはずだ!」と激励されてると考え直す。

もしくは「早く説教終わってくれないかなー」という退屈に感じてる時間を「自分が成長するための貴重な時間だ!」と、前向きに考え直す。

これが「リフレーミング」および「リアプレイザル」だ。
ちなみにリフレーミングとは『枠組みを捉えなおす』と言った意味合いで
リアプレイザルは『再評価』と言った意味合いを持つ。やってることは同じ。

ゴールコンクリフトを正す

先にも述べたように「やることが一杯だ!」と脳が感じるだけで時間認知の歪みは発生してしまう。
そこで『一見別々の仕事や目標に見えるものでも、実は最終的なゴールは同じ方向を向いている』と思い込むことで、やらなくちゃいけないと思ってることを減らすテクニックが「コンクリフトを正す」というものだ。
と言っても、これは言葉で説明されてもわかりにくいので一例を挙げよう。

たとえば「健康」と「子供の世話」という、一見べつべつに見える目的があったとする。
しかし、自身の健康と子供の世話は両立が可能だ。
子供と一緒に外で遊ぶことで「運動(健康)」と「子供の世話」という二つの目標を同時に達成できる。
他にも『一緒に料理を作る』なんてのも、健康と子供の世話の両立だ。

このように、一つの行動で二つの目的を達成できることを見つけるのが『ゴールコンクリフトを正す』ということだ。
もともとコンクリフトとは「相反する意見」と言った意味合いを持ち、この相いれないと思われる意見を解消するからこそ『コンクリフトを正す』と言う。

他人に親切をする

面白いことに、他人のために時間を使うと「自分には余裕があるんだ!」という暗示になる。
自分に余裕がなければ他人を助ける余裕はないと、脳が思い込むからだ。

実際、会社や学校に遅刻しそうなギリギリのタイミングで困ってそうな人を見つけても
多くの人は自身の事情を優先し、困ってる人に手を差し伸べることはないだろう。
だからこそ、他人に親切をする時間を作ることで逆説的に「自分には余裕がある!」と思い込めるのだ。

ただし、他人のために自分の時間を使いすぎてしまえば本当に時間がなくなる。
そこでオススメなのが『親切は5分以内でその場で出来ることに限定する』ことだ。
こうすれば自分の大切な時間を必要以上に切り売りしなくて済みます。

終わりに

というわけで、時間汚染の解説と対策でした。
実のところ時間認知の歪みは年々酷くなってるようです。
そしてその原因となっているのはパソコンやスマートフォンの普及で、残念なことにIT分野はまだまだ発展していきます。必然、このまま何もしなければ現代人の時間汚染はドンドン深刻化していくことでしょう。

週40時間の自由をつくる 超時間術

週40時間の自由をつくる 超時間術

 

今回参考にしたのはコチラ。
既存の「ToDoリストを使う」だとか「優先順位の見直し」と言ったライフハック紹介本とは全く違う切り口で、非常に興味深い内容となっております。
また最終章の5章では『時間を取り戻す8周間プログラム』が用意されており、これに従えば誰でも時間を取り戻せる親切設計で、個人的には非常にオススメの一冊だ。

あなたにオススメの記事
知らないと大損する2015年以降の『集中力』新常識と簡単テクニック3選
なぜ一日10時間働く会社員が、ほぼ毎日クオリティの高い記事を投稿できるのか?
一流アスリートほど使ってるストレス対策『情動中心型コーピング』とは

それでは今回はこの辺で!
参考になったという方はポチッと押してくれると喜びます♪

ブログランキング・にほんブログ村へ